デイヴ・ベイリーはジェリー・マリガンのバンドで長く活躍し
クリス・コナーの歌伴も勤めるなど、おいらのレビューに出てくる
ミュージシャンとは、ちょいと異なる人脈を築いてきたひとり。
リーダー作ではどういうわけかビル・バードマン、
フランク・ヘインズ、ジュニア・クック、ビリー・ガードナーといった
B級・C級ハードバッパーを(もちろん実力ではなく、知名度での判断)
存分に起用し香り立つような1.5流ハードバップで喜ばせてくれる。
「ワン・フット・イン・ザ・ガター」「ゲッティン・イントゥ・サムシン」「リーチング・アウト」
「トゥー・フィート・イン・ザ・ガター」そして、本アルバムの計5アルバムは
間違っても、お上品な名盤グルメを満足させる事はないだろうが
ソースがたっぷりかかったコロッケパンや焼きそばパンを食らいついたような感じ。
まあ、部活帰りのラーメン+チャーハン+ギョーザでもいいけれど
そういうものを美味いよなぁ~ と思う方なら、たとえ初心者であっても
躊躇せず蒐集すべきものである。
─ ジャズにハマったきっかけがフランク・ヘインズのテナーサックスだった
なんてリスナーが出てきたらヒップじゃないか!
Dave Bailey / Bash!
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